タイトル | : Re: 猫舎の現状-事務局様へお願い |
投稿日 | : 2011/05/17(Tue) 10:16:58 |
投稿者 | : 高橋 |
参照先 | : |
皆様のいろいろなご意見拝見いたしました。ありがとうございます。
もちろん、センターの第一線で活動していらっしゃる先生方、事務局様、コアメンバー様にはこのようなシェルターを立ち上げ、多くの命を救って頂いたこと、日々葛藤の中前へ進んで下さっていること感謝しきれない思いでいます。
私も仙台で被災しましたが、同じ思いで現地に行き、それ以上に働こう、力になろうと駆けつけた次第です。
しかし、現地でのやり方はだいたいが決まっていることで、ポっと来たような私があれやこれやと口出しする雰囲気では到底なく、この先の命の対応という大事な方向性に対してどなたにお話しして良いのかも分からず、ただただ、時間の許す限り出来ることをするのみでした。
こちらのセンターより、個人宅での一時預かりが良いと申しました理由ですが、
やはり環境もありますが猫に詳しい人間が少ないということもあります。
私が問題点として感じたことは
確かにプロのお医者様が巡回されていますが、お医者様は処置をする方です。
その前に、動物をよく観察し、異常があればそれを正確にお伝えしなければ、いくらプロの獣医さんでも判断することは出来ません。
現場ではiPadらしきものを使って朝、夕にチェック項目を入力していますが、使える人は限られています・・ということは情報がお世話をする誰しもに行き渡らないということです。
また、チェックが済んだ後に、トイレを掃除するのですが、キレイになると排尿・排便する子が多いです。そうするとiPadへの追記が間に合わず、「ふせんを張っといて」ということになりますが・・・いつの間にかどなたかの背中にどこからか剥がれたふせんがくっついてたり・・・。
情報は幅広く共有してもらった方が良いです。
一匹ずつケージにその子専用のノートを下げて、気がついた事は何でも誰でも記入する。
うんちは「した」よりも「どんなうんち」か
吐いた場合は「吐出し」か「嘔吐」か また「内容物」は
血尿は出ていないか
(茶色の猫砂を使っていましたがあれではダメです。血尿が分かりません)
おしりをよくなめていないか
歩き方はおかしくないか
どこかを異常にかゆがっていたりしないか
ごはんは食べているか(空の容器は捨てました等)
急に怒り出したり、うなったりしていないか
記入した方の名前も常に明記する必要があります。
Phコントロールを食べている子が多かったので、尿結石の病歴も飼い主様に確認した方がよろしいでしょうし、定期的にPh値を調べる必要もあります。
雌は膀胱炎の心配があります。寝床のクッションに粗相した子がいましたが、猫はキレイ好きなので寝床に粗相することはまずありません。
「またここにしたの!」ではなく、泌尿器科系の病気を疑った方が良いかもしれません。
クッションも血がついていないかよくチェックする必要があります。
血栓が詰まると足を引きずったり、立てなくなる場合もあります。これもケージに入りっぱなしでは分かりません。
これらの病気は過度のストレスによっても引き起こされます。
ここまでの観察・管理を一匹一匹行うとしたら、やはり個人宅でのお力も必要になってくるだろうと思いました。
ただし、猫に対する経験が豊富な方がよろしいでしょう。
各都道府県の獣医師さんにもご協力いただき、被災動物に関しては値引きなどの対応も働きかける必要があります。
個人宅で亡くなった場合の責任ですが、センターでも亡くなった子はいますし、このリスクは弱った子達にとってはどこにいようとも同じです。
誰も責められません。皆が助けたくて一生懸命手を尽くした結果なのですから。
長文になり失礼いたしました。
私は誰もが思っていることは一つだと思います。
「救いたい」
それが正確・確実に命につながってゆけばいいと思っているだけなのです。